幼稚園の園庭、小学校の運動場、公園・・・子供の遊び場にはたいていある鉄棒。
幼稚園の頃から前回り・逆上がりなども習いますし、小学校の授業でも登場しますよね。
「子供の頃、汗で困った思い出は?」と聞かれたら、必ず思い出すのが鉄棒です。
手が滑る!
幼稚園の頃から手汗がひどかった私は、鉄棒に苦労しました。
一番の理由は、そのものズバリ、「汗で手が滑るから」です。
簡単な前回り下りでも、しっかり鉄棒を握らないといけません。
しかし、汗で滑ると、しっかり握れないので、どんな技も難しくなります。
特に私は握力も弱かったので、どんなに練習しても、逆上がりができませんでした。
「砂を手につけると滑り止めになるよ」と言われてやってみましたが、汗をかいた手で触ると、砂が泥に変わります。手が真っ黒になるのと、鉄棒を汚してしまうのが気になって、あまりできませんでした。
次の人ごめんね
「手が滑る」ということ以外に、困る理由がもう一つあります。
それは、「私が触った鉄棒は濡れてしまう」ということ。
小学校の体育の時間では、順番に鉄棒を練習します。
私は、「次の人が濡れた鉄棒を使う」ということが、気になって仕方ありませんでした。
まず、次の子が滑るんじゃないかという心配。
それから、「何でこの鉄棒濡れてるの?」と言われること。その結果、手汗のことがバレて「気持ち悪い」と言われるのではないかという不安。
「次の子と交代する前に何とか体操服で拭けないだろうか」「しっかり握らなければ、そこまで濡れないんじゃないか」と、そんなことばかり考えていました。
今考えると、体操服のポケットにハンカチを入れておいて、交代の時にサッと拭けばよかったなと思います。
相乗効果
こうして私は、順調に鉄棒が苦手になっていきました。
というか、私はもともと運動が苦手で握力も弱かったので、汗の問題がなくても鉄棒は苦手だったでしょう。
「運動が苦手」「汗で滑る」の相乗効果だったような気がします。
危険なことも
私は逆上がりもできなかったので、鉄棒が滑って危険な目に遭ったことはありません。
しかし、私の娘は鉄棒が大好き。いろんな技に挑戦します。
娘は、私の多汗症が遺伝したかもしれないのですが、今のところ少し手汗の量が多い程度で、手掌多汗症だとしても軽度だと思われます。
逆上がりは早々にマスターし、後方支持回転(後ろ回り)もできるようになりました。
後方支持回転とは、鉄棒に上がった状態から、足を振って勢いよく後ろに回転し、元の状態に戻ります。鉄棒に上がった状態から始める逆上がりのようなイメージです。
以前、後方支持回転の練習中、勢いよく後ろに回転したところで手が滑り、鉄棒を放してしまって落下しました。
幸い、ケガがなくて良かったですが、「手が滑る」ということは危険なことだと改めて感じました。
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