【多汗症】心を整える方法

汗のことを知ろう

手に汗をかくと焦りますし、周りが気になりますよね。

多汗症を抱える人は、どうやって心を整えたらいいのでしょうか。

逃げてもいいんだよ

私は、体育の時間が苦痛でした。

二人一組での準備運動、鉄棒、体育館での逆立ち…

友達に汗がバレる場面ばかりです。

毎回真面目に授業を受けていましたが、今振り返ると、体育の授業のたびに怯えたり焦ったりするくらいなら、見学すれば良かったと思います。

体育の授業をすべて見学するわけにはいきませんが、たとえば鉄棒のように手汗の影響が大きい種目のときは見学するとか、先生に事情を話して、二人一組の準備運動は先生と組ませてもらうとか。

もっと自分を追い詰めないやり方があったと思うのです。

また、友達みんなでトランプをするとき。

七ならべや神経衰弱なら手汗をあまり気にしなくていいのですが、ババ抜きのようにカードの受け渡しをするゲームだと、カードを濡らしてしまうので、手汗が非常に気になります。

そういう時、「ババ抜きをする」となったら、その輪から抜ければいいのです。

無理をしてまで付き合う必要はありません。

私は子供の時、体育の授業を休めるのは体調が悪い時だけだと思い込んでいましたし、友達と遊ぶときはワガママを言わずに周りに合わせるべきだと思っていました。

しかし、汗が気になるときは、その場から逃げてもいいのです。

「鉄棒が濡れていることに気づかれたくない」「トランプを濡らさないように触らないといけない」

そんなことを思いながらハラハラし続けると、自分の心がどんどん疲れていってしまいます。

親の協力が不可欠

多汗症を抱える子供には、自分の汗の正体が分かりません。

自分で調べて「多汗症」という言葉にたどり着くのは難しいですし、そもそも自分の汗が病気だという認識もありません。

また、体育の授業を見学することを、自分だけで実行するのは難しいです。

子供は基本的に真面目なので、体育に参加しなくていいなどとは思いつきもしないでしょう。

そこで、親の協力が不可欠になります。

お子さんが手の汗を気にしていたら、多汗症について一緒に調べてあげてください。

そして、多汗症のつらさを理解して、共感してあげてください。

「たかが汗くらいで」とは思わず、逃げることを教えてあげてください。

先生に症状について話し、配慮を求めてもいいと思います。

親が環境を整えてあげることで、子供の心が整います。

周りに話してみよう

私は子供の頃、「手の汗を友達に知られたくない」ということばかり考えていました。

なぜそう考えてしまうかというと、「気持ち悪いと言われたくない」「汚いと思われたくない」という気持ちが根底にあったからです。

そういう気持ちがあるので、「何で濡れてるの?」という何気ない質問にもパニックを起こしていました。

しかし、友達の側に立って考えてみると、「手のひらにたくさんの汗をかく人がいる」ということを知らない人がほとんどなのです。濡れていることを不思議に思って質問をすることは、自然な反応だったと思います。

どうしても手を繋がないといけない場面になったら「手にすごく汗をかくんだ。ごめんね」と先に言っておくことは、相手のためでもあります。

もちろん、悪意を持ってからかってくる人もいますが、私の経験からすると、そんな人は少数だったように思います。

また、仲の良い友達や、接する機会が多い友達には、「手汗がすごく出る」と話しておくのも一つの方法です。

私の経験上、「そうなんだね」と受け入れてもらえることがほとんどです。

きちんと話しておくと、何かを渡すときにハンカチで拭いても分かってもらえたりするので、いちいち緊張せずにすみます。

周りにいるすべての人に話す必要はありません。というか、ほとんどの相手には隠して正解だと思います。

あなたが信頼できると思える相手や、長く付き合っていきたい相手には、「話してみようかな」と考えてみてください。

心に余裕を

子供の時は、一つ一つの出来事に振り回されて、焦ったりパニクったりします。

しかし、経験を重ねていくと、「大体の場面ではハンカチがあれば大丈夫」とか「きちんと話せば友達は分かってくれる」とか、その場に合った対処法が分かってきます。

対処法が分かると、心に余裕ができますね。

私も、だんだん「汗が出ても大丈夫」と思える場面が増えていって、汗と上手に付き合えるようになっていきました。

いくつになっても汗のせいで困ることがなくなるわけではないですが、焦ったりパニクったりすることは少なくなってきました。(図太くなった、とも言います)

私は、自分で経験することで対処法を身につけていくしかなかったですが、このブログで私の経験をお伝えすることで、汗に悩む方のお役に立てればいいなと思っています。

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