手のひらの汗ブログでは、私の過去の汗との向き合い方や手汗との戦いについて書いていますが、現在の日常や汗の状態についても、お話ししたいと思います。
もちろん汗の量などは人それぞれなのですが、40代を迎えた今、多汗症の症状がどんなものなのか、それについて私がどう感じているのかを、一例としてお知らせしてもいいかな、と考えました。
私の汗データ
私がどのような多汗症の症状を持っているのか、どこからどの位の汗が出るのか、については、こちらに詳しく書きましたので、よろしければご覧ください。
私の多汗症の症状を簡単にまとめますと、「手汗・足汗・脇汗がひどく、したたる程の汗が出る」という状況です。
ここまで汗の量が多いと、日常生活に困難を伴います。
特に困るのは手汗ですね。言うまでもないことですが、何をするにも手を使うので。
学生時代は「汗をどう隠すか」を常に考え、社会人になってからは「手汗によって仕事に支障をきたさないためにはどうすればいいか」を考えていました。
仙人の境地
そうして、人生の大半を汗と取っ組み合ってきた私ですが、妊娠・出産という転機が訪れました。
一人目を妊娠したときから、自分の体なのに、自分の思うようには行かなくなりました。
つわり、体の重さ、どれだけ寝ても襲ってくる睡魔、コントロールできない食欲…。
こうなると、汗のことは二の次になります。
出産後は、子供最優先の生活になり、やはり自分の汗になんて構ってられません。
もちろん、妊娠・出産・育児においても、汗が原因で困ったことはたくさんあります。
ただ、以前に比べると、汗のことで悩む時間がなくなったせいで、「仕方ない。だって汗は出るんだから。この濡れた手で何とかするしかない!」と思うようになりました。
手汗が出てきても、「あー、そうよね。ここで汗が出てくるよね。でもまぁ、何とかなるよね」などと、いい意味で適当になりました。
そうすると、これまで「手汗を何とか減らせないか。手術を受けた方がいいのか」などと思い悩んでいたことが頭から消え、「このまま汗と一緒に生きていこう。これが私なんだから」と悟りの境地に至りました。
この時は、自分が仙人の境地にたどり着いたと思いましたが…。
今思えば、育児に忙しすぎて、自分のことに割く時間も余裕もなかっただけのように思います。
汗が増えてきた!?
育児が一段落した今、多汗症について考え直すきっかけになったのは、小学生の娘です。
私ほどではないのですが、手汗が多いのです。「遺伝したかもしれない」と真っ先に考えました。
また、自分自身にも変化がありました。
なんと汗の量が増えてきたのです。
これまでも大量に汗をかいてきたので、「年をとって減ることはあっても増えることはないだろう」と勝手に思い込んできたのですが…甘かったようです。
具体的な変化としては、この2箇所です。
- 顔:今まで顔にはあまり汗をかかなかったが、顔からも発汗するようになった。
- 腿・腰回り:以前も運動した時は発汗があったが、少し動いただけで汗が出るようになった。量も多い。
- 脇:汗の量が増え、着る服の選択肢が今まで以上に狭くなった。
- 手・足:手汗と足汗は、今まで通り。というか、現状維持でも十分多い。
年齢的に更年期の影響かもしれないのですが、「汗が増えた」と実感した途端、仙人の境地からあっさり俗世に引き戻されました。
汗との戦いに再挑戦
一度は「このまま生きていこう」と悟った私ですが、「やっぱり何とかしたい」と再挑戦を決意しました。
娘のためにもなりますし、自分が生きやすくもなります。
改めて情報を集めだすと、私が仙人になっている間に、多汗症を取り巻く環境も色々と変化していました。
プロバンサインやエクロックゲルなどの治療薬も登場していますし、ダーマドライなどのイオンフォトレーシス機器が販売されています。
中でも一番心強いのは、「多汗症治療」を掲げた病院が増えていることです。
以前もETS手術をしてくれる病院はありましたが、手術以外の治療を手がけている先生は少数でした。
治療の選択肢や相談先が増えていることは、うれしい驚きでした。
病院が運営しているサイトでも、多汗症に関する情報がたくさん上げられています。
こうした環境にも後押しされて、40代の今、汗との戦いに再挑戦です。
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