小学校に入ると、ノートを取ったり、テストを受けたりしますね。
学校生活を送る上で、手汗の一番の難敵は、ノートやテスト用紙などの紙類です。
多汗症の小学生(私)と、紙との戦いについて書いてみました。
ノートとの戦い
小学校では、授業中にノートを取ります。
先生の話を聞きながら、授業に遅れないように一生懸命ノートを取る。
そうすると、多汗症の私がどうなるかと言うと…手に汗をかきます。
よほど寒い季節なら別ですが、たいてい私は、授業中に手汗をかいていました。
私が小学生の頃は、教室にエアコンはなく、体温調節が難しかったことも原因の一つだと思います。
手汗をかいた状態でノートを取ろうとすると、ノートが波打っていきます。
この「ノートが波打つ」という現象が、手汗をかかない方には分かりにくいと思いますので、説明します。
まず、鉛筆を持つ手と接している部分のノートが湿ってきます。
鉛筆を握る手は、手のひらの側面でノートに接していますが、私は手の甲以外の全部から汗が出るのです。
手のひらの側面と接している部分が、湿って波打ちます。
そして、書き進めていくごとに鉛筆を握る手も動いていくわけですから、波打つ面積も増えていきます。
波打ってヨレヨレになった部分には、字を書くことができません。書けたとしても薄くですし、消しゴムをかけると破けてしまいます。
また、鉛筆を握った手から、汗のしずくが鉛筆を伝って、ノートに落ちていきます。
汗が鉛筆をツーっと伝っていくのを見ながら、「あー!汗がノートに落ちる!」と思いながら文字を書くのですが、汗のしずくが落ちた部分は、紙が濡れてしまって、やはり文字が書けません。
こうなると、もはや授業に集中するどころではなくなります。
テストでの戦いは、さらに厳しい
テスト用紙でも、ノートを取るときと同様に、波打ち現象が起きます。
しかし、テストの時は、さらに過酷です。
そもそもテスト特有の緊張感がありますし、「答えが分からない」「時間が足りない」と焦ると、一気に汗が噴き出します。
また、今は紙質がかなり改善されていますが、私が小学生の頃はテスト用紙がわら半紙であることが多かったので、ノートよりも速いスピードでどんどん波打っていきます。
ヨレヨレになっていくテスト用紙、鉛筆を伝う汗、消しゴムをかけた部分がとうとう破れる…!
もうパニックです。
プリント、どう回す?
また、学校ではプリントを配るとき、一枚ずつ取って、後ろに回しますね。
この「プリントを後ろに回す」という行為が、私にとってはなかなかのハードルでした。
後ろに回す用紙が湿ったり、汗の水滴がついたりしたら、私より後ろの子達に申し訳ないですし、濡れていることにも気づかれたくありませんでした。
「あれ?このプリント、何で濡れてるの?」などと言われると、心拍数が跳ね上がります。
それを防ぐためには、プリントに触る時間を最小限に抑えないといけません。
- 手をハンカチで拭いて、プリントの束を受け取る。
- 束を机の上にいったん置いて、一番上のプリントを取り、束を後ろの子に回す。
- 後ろの子がすぐ受け取ってくれないとまずいので、手渡しはせずに後ろの机に置いてしまう。
そんな流れで乗り切っていました。
小学生時代が一番つらかった
中高生にもなると、汗との付き合い方が分かってくるというか、「こういうときはこうすればいい」という知恵も出ますし、これまでの経験もあります。
しかし、小学生のときは、ただ困ることしかできなかったり、濡れていくテスト用紙に焦ったりするだけ、という時期もありました。
紙との戦いが一番つらかったのは、小学生時代かもしれません。
次回は、小学生の私が試行錯誤して編み出した、紙との戦い方について書いてみたいと思います。
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