習い事の定番といえば、ピアノ。
私の場合、ピアノ教室が近くになかったので、エレクトーンを習うことになりました。
しかし、手掌多汗症の私が鍵盤楽器を扱うには、手汗というハードルがあったのです。
楽器へのあこがれ
幼稚園のとき、オルガン教室の課外授業がありました。
希望者は、幼稚園に出張してきたオルガンの先生に習うことができるのです。
オルガン教室がすごく気になっていましたが、「私も習いたい」と親に言い出せませんでした。
そして、私が親にその言葉を言えたのは、何と小学4年生のとき。時間がかかりましたねー。
ピアノなどを始める時期としては遅いのですが、そんなにやりたいなら、と教室を探してくれました。
私が通い出したのは、エレクトーン教室です。通えそうなピアノ教室がなかったのと、始めるのが遅かったので、鍵盤の軽いエレクトーンの方がいいのではないか、との判断でした。
濡れる鍵盤
喜んで習い始めたのですが、手掌多汗症の私が鍵盤楽器を弾くには、大きな問題が。
もちろん、手汗です。小学4年生のときには、自分の手汗のひどさを自覚していました。
でも、鍵盤楽器を習うにあたって、こんなに障害になるとは思っていなかったのです。
家での練習では乾いている手が、レッスン中に先生の前で弾くとなると、緊張もあり、手汗でびしょ濡れになります。
指の甲には玉のような汗が出て、私が触った鍵盤の上には水滴が残ります。
先生にちゃんと説明をしておけばよかったのですが、子どもの私にはうまく説明することができませんでした。
多汗症という言葉も知りませんでしたので、説明するとしても「手汗がひどい」ということくらいになったのですが。
集中できない
レッスン中は、手汗と先生の目が気になって、全然集中できませんでした。
私の次に弾く子のことも気になります。
次の子が水滴だらけの鍵盤を弾くことにならないように、なるべく濡らさないように、などと考えながら弾くので、やはり集中できません。
自分の番が終わった後にきれいに拭けばいい、自分が弾く時にはいくら濡らしてもいい、と考えられればよかったなぁと思います。
多汗症の子におすすめの習い事
スイミング
多汗症の子には、スイミングが一番いいのではないかと思います。
水の中に入ってしまえば、手汗も足汗も全く気になりません。
小学校の体育では、苦労ばかりしましたが、水泳の授業だけは楽しかったです。
私も、スイミングを習っておけばよかったと、今更ながら思っています。
テニス
テニスもおすすめです。
他の人との接触がないですし、ラケットを振るので一定の距離を取ります。
また、硬式テニスであればボールもフェルトで覆われているので、触った後に水滴が残ることもありません。
もちろん、ラケットが共用ではないことが必須です。
多汗症のお子さんを持つ保護者の方へ
私がおすすめする習い事はスイミングなどですが、多汗症でもピアノを弾きたがる子もいれば、習字が好きなお子さんもいると思います。
習い事は、好きなことをするのが一番です。
手汗がひどいと難しいのではないか、と思えるような習い事をお子さんがやりたがったときは、
- 共用の道具は使わない
- 先生に多汗症の状態を伝えて配慮してもらう
- 先生が知っていることをお子さんに伝えて安心させる
こういったことに気をつけて、チャレンジしてみてください。
コメント