皆さんが自分の汗を自覚したのは、いつ頃ですか?
私が自分の手汗に気づいたのは、幼稚園の年長のとき。
大泣きしました。
お泊まり保育でのクッキー作り
私が通っていた幼稚園では、年長の夏に、お泊まり保育がありました。
その時に、おやつのクッキーを自分達で作りました。
幼稚園児がすることなので、型抜きのような難しいことはせず、生地を手で丸めて成形したことを覚えています。
幼稚園の先生だけでは手が足りないので、園児の保護者の方達がお手伝いに来てくれていました。
私は教わったとおりに生地を手で丸めますが、クッキーは丸い形にはならず、ドロドロになって崩れてしまいます。
周りのお友達はきれいに丸くしているのに、私のクッキーだけドロドロです。
「何で私のクッキーだけドロドロになるの?」と焦りました。
私が丸めようとして触れば触るほど崩れていくので、自分ではどうしようもなくて、大泣きしてしまいました。
お手伝いの保護者の方達が心配して見にきてくれたのですが、大人達に囲まれたことで、さらに泣いてしまう私。大人達をとても困らせてしまったと思います。
これが、手汗が原因で困った、初めの記憶です。
手を使う遊び
そういえば、私は砂場遊びをあまりしたことがありません。
砂が手につくと、砂が泥になるんです。
サラサラとした砂が、泥になって、手が黒くなる。
それが不快だった覚えがあります。
粘土も好きではありませんでした。
手で何かをこねること。小さな子どもにとっては楽しいものですが、私にはハードルの高い遊びでした。
砂場遊びなどの手を使う遊びは、子どもの心身の発達に良い効果をもたらすとも聞きますので、貴重な機会を逃していたかもしれませんね。
手汗の自覚
お泊まり保育で、自分の手の中で崩れていくクッキーに絶望した私は、「私の手はみんなとは違うんだ」と気づきました。
これが手汗を自覚した、初めての記憶です。
砂場遊びのときなど不快に感じる場面はあったのですが、「私の手だけみんなと違う」と初めてはっきり自覚したのは、この時でした。
ドロドロに崩れたクッキーは、幼心に相当なショックだったのでしょう。
クッキー作りで手の汗を自覚してからは、何かを触ることや、初めて何かをすることに臆病になっていきます。
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