手汗と足汗に悩んでいた小学生時代。
今では「汗の原因は多汗症だ」と認識していますが、小学生だった当時は「何でこんなに汗が出るんだろう?」と不思議に思っていました。
そんな私が思い付いた答えの一つが、「太っているから」です。
太っているから汗をかくの?
小学生の時の私は、かなり太っていました。
身長はクラスで一番低かったので、ドーンと大きな子供だったわけではなく、小さな肥満児でした。
体重の数値だけ見るとそんなに重くないのですが、身長を考えると明らかに重すぎる、という感じです。
手汗の影響もあり、運動が本当に苦手だった私は、進んで外遊びやスポーツをする子供ではなかったので、常に運動不足でした。
もともと運動音痴だったのですが、苦手意識から運動を避けていたので、さらに運動音痴に拍車をかけていたと思います。
運動はしないのに、給食や家での食事は周りと同じ量を食べるのだから、それは太りますよね。
子供の頃、とても真面目だった私は「出されたものは残してはいけない」「残すと作ってくれた人に申し訳ない」と信じ込んでおり、自分の必要量も考えずに、目の前の食事はすべて完食していました。
「給食は完食しなければ終わらない」という当時の学校の方針も影響が大きかったと思います。昼休みになっても、教室に残されて給食を食べていることがよくありました。
身長が低く、運動をしていないのだから、周りの子達より必要量は少なかったはずなのに、お腹いっぱいになっても完食するまで食べ物を詰め込んでいました。
そして、太っていると、体が重いので更に運動はできなくなります。
それで更に運動を避けるようになり、体を動かさないのでどんどん体重が増えるという…。
運動音痴と肥満のループですね。
小学校高学年になる頃には、立派な肥満児になっていました。
そして手の汗と足の裏の汗は、学年が上がるごとに量が増えたような気がしており、
「太っている=汗っかき」のイメージがあった私は、自分の大量の汗は太っていることが原因なのかもしれない、と考えるようになりました。
痩せたら汗は出なくなる?
中学生になり、思春期に突入した私は「痩せたい」と思うようになりました。
「汗が減るかも」という期待もありましたし、太っていることが恥ずかしいと思うようにもなっていました。
家の食事についてはずっと「完食しないと作ってくれた母に申し訳ない」と考えて、毎回完食していたのですが 、自分のお皿に載せる量を減らすようにしました。
完食はしつつ、自分の体に見合う量の食事をとるようにしたのです。
また、満腹になったら食事を残す、ということもやってみて、完食にこだわらないようにしました。
中学校からは給食がなくなり、お弁当になったことも、自分に合わせた食事をするのに好都合でした。
私の場合、単に食べ過ぎだったようで、食事量をコントロールするだけで、特に厳しいダイエットをしなくても体重が減りました。
ダイエットのための運動もしなかったですし、甘いものを食べないなどの制限もしませんでした。
40代になり何をやっても体重が減らない今となっては羨ましい限りですが、成長期ならではだったのかもしれません。
結果として、中学では10センチ身長が伸びたのですが、体重は増えるどころか減りました。
中学2年生になる頃には、身長の伸びと体重の減少のおかげで、肥満児を卒業して、「痩せ気味」と言われるくらいになっていました。
どのくらい変わったかというと、久しぶりに会った親戚のおばちゃんに、私だと分かってもらえなかったくらいです。
痩せても汗は出ます
「痩せたら汗の量が減るかもしれない」
そう考えていた私ですが、その期待は裏切られます。
私の汗の原因は多汗症ですから、当然ですね。
汗の量は減りませんでしたし、むしろ年を重ねるにつれ増えていったような気さえします。
ただ、肥満から抜け出せてコンプレックスがひとつ減ったことは、思春期で多感な時期の自分にとっては良いことだったなぁと思います。
ただでさえ、手汗や足汗のことでコンプレックス満載だったので。
「汗っかきなのは太ってるからだ」と周りに思われているんじゃないか、という妙な心配も消えました。
しかし、痩せて体が軽くなっても、運動音痴はそのままでした。
子供の身体能力が著しく発達するゴールデンエイジを運動せずに過ごしたのは、やはり失敗だったようです。
ちなみに、ゴールデンエイジは5~12歳(年長~小学6年生)の期間で、体の動かし方や技術を短時間で覚えることができると言われています。一生に一度だけの貴重な年代だそうです。
活発すぎる子供会のおかげで、定期的に、かつ、強制的に運動させられてはいたんですけどね…。私の運動音痴を克服するには足りなかったようです。
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