小学校の体育の授業は、手掌多汗症と足蹠多汗症の私にはツラいことが多かったですが、その集大成と言いますか、クライマックスが運動会です。
そのツラさは、運動会本番だけではなく、練習期間中ずっと継続します。
毎年来る運動会のシーズンが、本当に憂鬱でした。
裸足で運動会
私の小学校は、田舎にあったからか、それとも時代のせいか、裸足で運動会をするルールでした。
本番も練習中も、裸足です。
裸足でかけっこなどをすると、小石が刺さって痛いんですよね。
それで、運動会練習期間が始まる直前に、全校生徒総出で「運動場の石拾い」というイベントがありました。
田舎の小学校でしたが、生徒は多く、約1000人いました。
この人数で一斉に石拾いをするのですから、きっと壮観だったでしょう。
しかし、この石拾いイベントが終わると、運動会練習期間に突入するのが分かっているので、一気に憂鬱になります。
せめて、靴を履かせてほしかった。
なぜかというと、私は足の裏の汗もひどいので、足についた土は泥になってしまうのです。
足が土で汚れて白っぽくなる子はいても、私のように泥で茶色くなる子はいません。
「変だ」と言われないかな、とビクビクしていました。
雨上がりでぬかるんでる運動場だと、みんなの足にも泥がつくので、ホッとしていたくらいです。
また、種目次第では、地面に手をつくことがあります。
ダンスや組体操は振り付け次第で手をつきますし、綱引きでは地面に置いている綱をつかみますね。
そうすると、手にも土がつきます。みんなはパンパンっと手を叩いて土を落として終わりですが、私の場合は、手についた土は、汗で泥になってしまいます。
手も泥だらけになるのですが、いちいち洗いに行くわけにもいきません。
苦肉の策で、体操服で拭くことになるのですが、白い体操服は不自然に茶色くなってしまい、恥ずかしい思いをしました。
困った種目
ムカデ競走
汗が原因で特に困った種目は、ムカデ競争です。
一列に並んで、前の子の肩に手を置くのですが、手の汗がひどいと、前の子の体操服を濡らしてしまいます。
そして、運動して体を動かしていますし、手汗への不安もありますし、汗の量が多くなります。
しかも、あまり手を動かすことはなく、同じ場所にずっと置くのです。
なるべく前の子の肩から手を浮かしてみたり、手をグーに握って触る面積を少なくしたりと、挙動不審に試行錯誤していました。
組体操
しかし、一番困った競技は、何と言っても「組体操」です。
組体操は、どの演技も、誰かと手か足が接触するのです。
① 扇
② サボテン
③ ピラミッド
組体操では、しっかり手をつないだり、お互いを支え合ったりしないと、危険なことになるので、つないだフリとか適当に触ることはできません。
「しっかり支えなきゃ!」と緊張しながら演技するので、汗の量もマックスです。
そして、運動会当日だけではなく、練習期間中は何度もすることになります。
手をつなぐ子や支え合う子には、あらかじめ汗のことを説明し、謝っておきましたが、それでも気になります。
組体操をしたのは6年生だったので「先に説明して謝っておこう」と自分で考えられたこと、周りの子達も理解ある子ばかりだったことに助けられました。
毎年「台風が来ればいいのに」と願うくらい運動会が憂鬱でしたが、当日だけ台風が来ても、長い練習期間からは逃げられないんですよね。
そして、汗の悩みに加えて、私の運動音痴も、運動会が憂鬱な原因の一つでした。
かけっこはいつもビリでしたし、全員参加のリレーでも順位を下げてしまいます。楽しんで参加できたのは、玉入れくらいかな。
それでも6年間、毎年の運動会を乗り切ったので、当時の自分を褒めてあげたいですね。
多汗症の子、運動が苦手な子・・・運動会が憂鬱な子達、みんな頑張れ!!
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