このブログを見てくださっている方は、何かしら汗のことで悩んでおられるのではないかと思います。
汗の悩みを抱えている人は、日本に何人くらいいるのでしょうか。
前回の記事では「多汗症とは何か」について書きましたが、今回は多汗症の方の人数について掘り下げてみたいと思います。
「自分だけではない」という驚き
私も、自分の手汗や足汗について悩み、ネットで検索を繰り返していた時期がありました。
インターネットの中で「多汗症」というワードを見つけた時の驚きは、今でも忘れられません。
「なぜ私の手や足からはこんなに汗が出るのか」という長年の疑問に対する答えを見つけた瞬間でした。
自分の汗が病気だと知ってから、「じゃあ他にも同じ症状の人がいるはずだ」と気付きました。
それまで、「こんなに手汗が出るのは自分だけ」「自分だけの異常な体質だ」と考えてきたので、自分と同じ症状の人がいるということは、驚きでもあり、励ましにもなりました。
多汗症の人の割合は?
では、多汗症の人は、日本に何人くらいいるのでしょうか。日本人の何人に1人が多汗症なのでしょうか。
多汗症(手掌多汗症)について、データを見てみると…
手掌多汗症の人数:約677万人(人口の5.33%)→ 日本人の約19人に1人
※上記のうち日常生活で強い支障がある人:約231万人
何と、日本人の19人に1人が手のひらの多汗症なのです。
多汗症の人に会ったことありますか?
19人に1人というと、学生時代の1クラスに2人は存在することになります。
でも、実生活で、手汗に悩む人に会ったことがありますか?
私は自分と同じ悩みを抱えている人に会えたのは、小・中・高・大までを通じて、高校生の時のクラスメイトたった一人だけです。
なので、このデータを見た時には心底驚きました。
「19人に1人」という割合が正しいのなら、どうして同じ悩みを抱えている人に頻繁に会えないのでしょうか。
多汗症の人は隠すのが上手?
私は日々、「いかに手汗に気づかれずに過ごすか」を考えながら生活してきました。
「何とかして隠したい」、その一心で工夫するのです。
もちろん、テストの時に解答用紙が破れないようにするためとか、パソコンを壊さないようにするため、などの実用的な目的のための対策も考えますが、私としては「周りの人にバレないようにする」というのが、一番の目的だったように思います。
なので、多汗症の人は、汗を隠すことが上手なのです。
それが、多汗症の人同士が巡り会えない原因の一つだと思います。
あなただけではありません
汗に悩む人は、あなただけではありません。多くの人が、実はひっそりと悩んでいます。
今回は、手のひらの汗の多汗症の人の割合を見てきましたが、こんなデータもあります。
- 足の裏の多汗症(足蹠多汗症)は人口の約2.79%:約350万人
- 脇の多汗症(腋窩多汗症)は人口の約5.75%:約720万人
手のひら以外の汗でも、多くの人が症状を抱えています。
このブログでは、多汗症の人がなかなか表に出せない苦労について、書いていこうと思います。
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